[{"data":1,"prerenderedAt":757},["ShallowReactive",2],{"/ja-jp/blog/a-beginners-guide-to-the-git-reftable-format":3,"navigation-ja-jp":39,"banner-ja-jp":439,"footer-ja-jp":449,"blog-post-authors-ja-jp-Patrick Steinhardt":655,"blog-related-posts-ja-jp-a-beginners-guide-to-the-git-reftable-format":669,"assessment-promotions-ja-jp":708,"next-steps-ja-jp":748},{"id":4,"title":5,"authorSlugs":6,"body":8,"categorySlug":9,"config":10,"content":14,"description":8,"extension":28,"isFeatured":12,"meta":29,"navigation":12,"path":30,"publishedDate":20,"seo":31,"stem":36,"tagSlugs":37,"__hash__":38},"blogPosts/ja-jp/blog/a-beginners-guide-to-the-git-reftable-format.yml","A Beginners Guide To The Git Reftable Format",[7],"patrick-steinhardt",null,"open-source",{"slug":11,"featured":12,"template":13},"a-beginners-guide-to-the-git-reftable-format",true,"BlogPost",{"title":15,"description":16,"authors":17,"heroImage":19,"date":20,"body":21,"category":9,"tags":22,"updatedDate":27},"初心者向けGit reftableフォーマットガイド","Git 2.45.0では、GitLabがreftableバックエンドをGitに取り込んだことで、参照の保存方法が完全に変更されました。この新しいフォーマットの内部の仕組みを詳しく見てみましょう。",[18],"Patrick Steinhardt","https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1749664595/Blog/Hero%20Images/blog-image-template-1800x945__9_.png","2024-05-30","最近まで、Gitでの参照の保存方法は、「files」フォーマットだけに限られていましたが、[Git 2.45.0の新機能](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/whats-new-in-git-2-45-0/)により、Gitでは参照を「reftable」フォーマットで保存できるようになりました。この新しいフォーマットは、バイナリフォーマットで非常に複雑ですが、その複雑さが「files」フォーマットのいくつかの欠点を解決します。「reftable」フォーマットは、次のような目的で設計されました。\n\n- 単一の参照の検索と参照範囲のイテレーションを、可能な限り効率的かつ迅速に行えるようにする。\n- 複数の参照が部分的にしか更新されていない中途半端な状態をGitが読み取らないように、一貫した参照の読み取りをサポートする。\n- 複数の参照の更新がオールオアナッシング型のオペレーションとして実行される、アトミック書き込みをサポートする。\n- 参照および参照ログの効率的な保存。\n\nこの記事では、「reftable」フォーマットの仕組みを詳しく見ていきます。\n\n## Gitでの参照の保存方法\n\n「reftable」フォーマットについて詳しく掘り下げる前に、まずはGitがこれまで参照をどのように保存してきたのかを簡単に振り返ってみましょう。すでにご存知の方は、このセクションを読み飛ばして構いません。\n\nGitリポジトリは、次の重要な2つのデータ構造を追跡します。\n\n- [オブジェクト](https://git-scm.com/book/en/v2/Git-Internals-Git-Objects)：リポジトリの実際のデータ（コミット、ディレクトリツリー構造、ソースコードを含むblobなど）を格納しています。オブジェクトは互いに参照し合い、オブジェクトグラフを形成します。さらに、各オブジェクトにはオブジェクトIDがあり、そのオブジェクトを一意に識別します。\n\n- 参照：ブランチやタグなどがあります。これらはオブジェクトグラフへのポインタであり、オブジェクトに覚えやすい名前を付けたり、開発履歴の異なるトラックを追跡するのに使われます。たとえば、リポジトリには`main`ブランチが含まれている場合があり、これは特定のコミットを指し示す`refs/heads/main`という名前の参照です。\n\n参照は、参照データベースに保存されます。Git 2.45.0までは、「files」データベースフォーマットのみが存在していました。このフォーマットでは、各参照が通常のファイルとして保存され、そのファイルには次のいずれかが含まれます。\n\n- 通常の参照：指し示すコミットのオブジェクトIDが保存されています。\n- シンボリック参照：別の参照の名前が保存されています。これは、シンボリックリンクが別のファイルを指し示すのと似ています。\n\n定期的に、これらの参照は検索を効率化するために1つのpacked-refsファイルにまとめられます。\n\n次の例は、「files」フォーマットがどのように動作するかを示しています。\n\n```shell\n$ git init .\n$ git commit --allow-empty --message \"Initial commit\"\n[main (root-commit) 6917c17] Initial commit\n\n# HEADはrefs/heads/mainを指すシンボリック参照です。\n$ cat .git/HEAD\nref: refs/heads/main\n\n# refs/heads/mainはコミットを指す通常の参照です。\n$ cat .git/refs/heads/main\n6917c178cfc3c50215a82cf959204e9934af24c8\n\n# git-pack-refs(1)はこれらの参照をpacked-refsファイルにパック化します。\n$ git pack-refs --all\n$ cat .git/packed-refs\n# pack-refs with: peeled fully-peeled sorted\n```\n\n## reftableフォーマットの構造概要\n\nGit 2.45.0以降がインストールされている場合、`--ref-format=reftable`スイッチを使用して「reftable」フォーマットでリポジトリを作成できます。\n\n```shell\n$ git init --ref-format=reftable .\nInitialized empty Git repository in /tmp/repo/.git/\n$ git rev-parse --show-ref-format\nreftable\n\n# わかりやすくするために不要なファイルを削除しています。\n$ tree .git\n.git\n├── config\n├── HEAD\n├── index\n├── objects\n├── refs\n│   └── heads\n└── reftable\n\t├── 0x000000000001-0x000000000002-40a482a9.ref\n\t└── tables.list\n\n4 directories, 6 files\n```\n\nまず、リポジトリの設定を見ると、それには`extension.refstorage`キーがあります。\n\n```shell\n$ cat .git/config\n[core]\n    repositoryformatversion = 1\n    filemode = true\n    bare = false\n    logallrefupdates = true\n[extensions]\n    refstorage = reftable\n```\n\nこの設定は、リポジトリが「reftable」フォーマットで初期化されており、「reftable」バックエンドを使用してアクセスするようGitに指示するものです。\n\n不思議なことに、このリポジトリにはまだ「files」バックエンドが使われているかのように見えるいくつかのファイルがあります。\n\n- `HEAD`は通常、現在チェックアウト済みのブランチを指すシンボリック参照です。「reftable」バックエンドでは使用されませんが、GitクライアントがディレクトリをGitリポジトリとして検出するために必要です。したがって、「reftable」フォーマットを使用する場合、`HEAD`は`ref: refs/heads/.invalid`という内容のスタブになります。\n\n- `refs/heads`は、`this repository uses the reftable format`という内容が書かれているファイルです。「reftable」フォーマットを認識できないGitクライアントは、このパスがディレクトリであると想定します。したがって、このパスをファイルとして作成することで、古いGitクライアントが「files」バックエンドでリポジトリにアクセスしようとすると、意図的に失敗するようになります。\n\n実際の参照は、次のように`reftable/`ディレクトリに保存されます。\n\n```shell\n$ tree .git/reftable\n.git/reftable/\n├── 0x000000000001-0x000000000001-794bd722.ref\n└── tables.list\n\n$ cat .git/reftable/tables.list\n0x000000000001-0x000000000001-794bd722.ref\n```\n\nここには、次の2つのファイルがあります。\n\n- `0x000000000001-0x000000000001-794bd722.ref`は、参照と参照ログデータをバイナリフォーマットで含むテーブルです。\n\n- `tables.list`は、テーブルのリストです。リポジトリの現在の状態では、このファイルにはテーブルの名前の1行だけが含まれています。このファイルは「reftable」データベースにある現在有効なテーブルをまとめて追跡し、新しいテーブルがリポジトリに追加されるたびに更新されます。\n\n次のように、参照を更新すると、新しいテーブルが作成されます。\n\n```shell\n$ git commit --allow-empty --message \"Initial commit\"\n[main (root-commit) 1472a58] Initial commit\n\n$ tree .git/reftable\n.git/reftable/\n├── 0x000000000001-0x000000000002-eb87d12b.ref\n└── tables.list\n\n$ cat .git/reftable/tables.list\n0x000000000001-0x000000000002-eb87d12b.ref\n```\n\nご覧のとおり、以前のテーブルは新しいテーブルに置き換えられました。さらに、`tables.list`ファイルが更新され、新しいテーブルが取り込まれました。\n\n## テーブルの構造\n\n前述のとおり、参照データベースの実際のデータはテーブルに含まれています。テーブルは大まかに次のような複数のセクションに分かれています。\n\n- header：テーブルに関するメタデータが含まれています。これには、フォーマットのバージョン、ブロックサイズ、およびリポジトリで使用されるハッシュ関数（SHA1、SHA256など）が、他の情報と一緒に含まれています。\n- ref：参照が含まれています。これらのレコードは参照名と等しいキーを有し、通常の参照の場合はオブジェクトIDを、シンボリック参照の場合は他の参照を指します。\n- obj：オブジェクトIDからそれらのオブジェクトIDを指す参照への逆マッピングが含まれています。これにより、Gitは特定のオブジェクトIDを指す参照を効率的に検索できます。\n- log：参照ログエントリが含まれています。これらのレコードは、参照名にログエントリの番号を表すインデックスを付け足したものと等しいキーを有し、 さらに、古いオブジェクトIDと新しいオブジェクトID、およびその参照ログエントリのメッセージを含みます。\n- footer：各セクションへのオフセットが含まれます。\n\n![すべてのreftableセクションを含んだ縦長の表](https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1749675179/Blog/Content%20Images/Frame_1_-_Reftable_overview.svg)\n\n各セクションのタイプは、似たような構造を持っています。セクションには一連のレコードが含まれており、各レコードのキーでソートされています。たとえば、 `refs/heads/aaaaa`と `refs/heads/bbb`という2つの参照レコードがある場合、これらの参照名がそれぞれのキーとなり、`refs/heads/aaaaa`が`refs/heads/bbb`よりも前に来ます。\n\nさらに、各セクションは固定長のブロックに分割されています。このブロックの長さはヘッダー（header）にエンコードされており、次の2つの目的を果たします。\n\n- セクションの開始位置とブロックサイズに基づき、リーダー（reader）は各ブロックの開始位置を暗に認識します。これにより、Gitは先行するブロックを読み込むことなくセクションの途中に簡単に移動できるため、ブロック上でのバイナリ検索が可能になり、レコードの検索を高速化します。\n- 一度に読み込むディスクデータの量をリーダーが認識できるようにします。このために、ブロックサイズはデフォルトで4KiBに設定されており、これはハードディスクのセクターサイズとしては最も一般的です。最大ブロックサイズは16MBです。\n\nたとえば、「ref」セクションを覗いてみると、おおよそ次の図のようになります。ここで留意すべき点は、レコードがブロック内で、そしてブロック間の両方で辞書順に並んでいることです。\n\n![未圧縮参照ブロック](https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1749675179/Blog/Content%20Images/Frame_2_-_Ref_block_uncompressed.svg)\n\n現在の情報を基に、次の手順でレコードを検索できます。\n\n1. 各ブロックの最初のレコードのキーを確認してバイナリ検索を行い、目的のレコードが含まれているブロックを特定します。\n\n2. 特定したブロック内で線形検索を行い、目的のレコードを特定します。\n\nこの手順はまだ少し非効率です。多くのブロックがある場合、目的のブロックを特定するためにバイナリ検索で対数的に多くのブロックを読み込むことが必要になる場合があります。また、ブロックに多数のレコードが含まれている場合、線形検索中にすべてのレコードの読み込みが必要になる可能性もあります。\n\n「reftable」フォーマットには、これらのパフォーマンス問題に対処する追加のメカニズムが組み込まれています。後のセクションでこれらについて詳しく説明します。\n\n### プレフィックス圧縮\n\nお気づきかもしれませんが、すべてのレコードキーには`refs/`という共通のプレフィックスがあります。これはGitでは一般的です。\n\n- すべてのブランチは`refs/heads/`で始まります。\n- すべてのタグは`refs/tags /`で始まります。\n\nしたがって、後続のレコードもキーの大部分で共通のプレフィックスを持つことが予想されます。これを利用して、貴重なディスク容量を節約できます。ほとんどのキーが共通のプレフィックスを持つことがわかっているため、これを最適化するのは理にかなっています。\n\nこの最適化にはプレフィックス圧縮を使用します。各レコードは、前のレコードのキーから何バイトを再利用するかを示すプレフィックスの長さがエンコードされています。たとえば、`refs/heads/a`と`refs/heads/b`という2つのレコードがある場合、後者はプレフィックスの長さを11バイトとしてエンコードし、サフィックスとして`b`だけを保存します。その後、リーダーは`refs/heads/a`の最初の11バイト（`refs/heads/`）を取得し、サフィックス`b`を追加します。\n\n![プレフィックス圧縮](https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1749675179/Blog/Content%20Images/Frame_3_-_Ref_block_prefix_compression.svg)\n\n### 再起点\n\n前述のように、現在の「reftable」フォーマットの理解に基づいてブロック内の参照を検索する最適な方法は、線形検索です。これは、レコードが固定長ではないため、ブロックの先頭からスキャンしないとレコードの開始位置を特定できないためです。また、レコードが固定長であったとしても、レフィックス圧縮があるため、先行するレコードを読み込む必要があり、ブロックの途中に直接移動はできません。\nしかし、ブロックには数百から数千のレコードが含まれる可能性があり、線形検索は非常に非効率です。この問題に対処するために、「reftable」フォーマットは各ブロックに「再起点」と呼ばれるポイントをエンコードします。再起点は圧縮されていないレコードであり、ここではプレフィックス圧縮がリセットされます。したがって、再起点のレコードは常に完全なキーを含んでおり、先行するレコードをスキップしながら直接移動してレコードを読み込むことが可能になります。これらの再起点は各ブロックのフッターにリストされています。\n\nこの情報を用いることで、ブロック全体を線形検索する必要がなくなります。代わりに、再起点のバイナリ検索を行い、目的のキーより大きい最初の再起点を探します。そこから、目的のレコードが_前の_再起点から特定された再起点までのセクションに存在することがわかります。\n\nしたがって、レコードを検索する最初の手順（ブロックのバイナリ検索、レコードの線形検索）は次のようになります。\n\n1. ブロックのバイナリ検索を行い、目的のレコードが含まれるブロックを特定します。\n\n2. 再起点のバイナリ検索を行い、目的のレコードが含まれるブロックのサブセクションを特定します。\n\n3. 特定したサブセクション内でレコードの線形検索を行います。\n\n![レコードの線形検索](https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1749675179/Blog/Content%20Images/Frame_4_-_Restart_points.svg)\n\n### インデックス\n\nブロック内のレコードの検索はかなり効率化されましたが、ブロック自体の位置を特定するのはまだ効率的とはいえません。数個のブロックであればバイナリ検索でも十分に効率的です。しかし、数百万もの参照を含むリポジトリには数百から数千のブロックが存在します。この場合、追加のデータ構造がなければ、平均して対数的に多くのディスクアクセスが必要になります。\n\nこの問題を避けるために、各セクションの後にブロックを効率的に検索するためのインデックスセクションを追加できます。各インデックスレコードには次の情報が含まれます。\n\n- インデックス化されているブロックの位置。\n- インデックス化されているブロックの最後のレコードのキー。\n\n3つ以下のブロックであれば、バイナリ検索は最大2回のディスク読み取りで目的のブロックを特定できます。この読み取り回数は、インデックスを使用する場合も同じです。具体的には、インデックス自体を読み取るための1回と、目的のブロックを読む取るための1回です。したがって、インデックスは実際に読み取り回数を減らす場合、つまりインデックス化されたブロックが4つ以上ある場合にのみ作成されます。\n\n次の疑問は、インデックス自体が複数のブロックにまたがるほど大きくなった場合はどうすべきかという点です。その答えは、そのインデックスをインデックス化するために別のインデックスを作成するというものです。この複数階層のインデックスは、数十万もの参照があるリポジトリでのみ必要となります。\n\n次のインデックスを使用することで、レコードの検索手順をさらに効率化できます。\n1. テーブルのフッターを見てインデックスがあるかどうかを確認します。\n\t- インデックスがあれば、バイナリ検索を行い、目的のブロックを特定します。このブロックがインデックスブロック自体を指している場合は、目的のレコードタイプに到達するまでこの手順を繰り返します。\n\t- インデックスがなければ、先ほどのようにブロックのバイナリ検索を行います。\n2. 再起点のバイナリ検索を行い、目的のレコードが含まれているブロックのサブセクションを特定します。\n3. 特定したサブセクション内でレコードの線形検索を行います。\n\n## 複数のテーブル\n\nここまでは、単一のテーブルを読み取る方法について説明してきましたが、`tables.list`という名前が示すように、「reftable」データベースには複数のテーブルを格納できます。\n\nリポジトリ内の参照を更新するたびに、新しいテーブルが作成され、`tables.list`に追加されます。したがって、最終的には次のように複数のテーブルが存在することになります。\n\n```shell\n$ tree .git/reftable/\n.git/reftable/\n├── 0x000000000001-0x000000000007-8dcd8a77.ref\n├── 0x000000000008-0x000000000008-30e0f6f6.ref\n└── tables.list\n\n$ cat .git/reftable/tables.list\n0x000000000001-0x000000000007-8dcd8a77.ref\n0x000000000008-0x000000000008-30e0f6f6.ref\n```\n\nリポジトリの実際の状態を読み取るためには、これらの複数のテーブルを単一の仮想テーブルにマージする必要があります。\n\nここで疑問が生じます。それは、参照が更新されるたびにテーブルが作成され、同じ参照が複数回更新される場合、「reftable」フォーマットは特定の参照の最新の値をどのように把握するのか、ということです。直感的には、最新のテーブルに含まれる参照の値が最新であると仮定できます。\n\n実際には、各レコードには「更新インデックス」と呼ばれるものがあり、これがレコードの「優先度」をエンコードしています。たとえば、同じ名前の2つの参照レコードが存在する場合、更新インデックスが高い方が低い方を上書きします。\n\nこれらの更新インデックスは、上のファイル構造で確認できます。長い16進文字列（例：`0x000000000001`）が更新インデックスであり、テーブル名の左側がテーブルに含まれる最小の更新インデックス、そして右側が最大の更新インデックスを示しています。\n\nテーブルのマージは、参照レコードのキーと更新インデックスによって順序付けられた[優先キュー](https://en.wikipedia.org/wiki/Priority_queue)を介して行われます。すべての参照レコードをスキャンする場合、次の手順で行います。\n\n1. 各テーブルの最初のレコードを優先キューに追加します。\n\n![優先キューに最初のレコードを追加する](https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1749675179/Blog/Content%20Images/Frame_5_-_Priority_queue_1.svg)\n\n2. 優先キューの先頭を取り出します。このキューは更新インデックス順に並んでいるため、先頭にあるレコードは最新のバージョンでなければなりません。そのテーブルの次の項目を優先キューに追加します。\n\n![優先キューの先頭を取り出す](https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1749675179/Blog/Content%20Images/Frame_6_-_Priority_queue_2.svg)\n\n3. 同じ名前を持つすべてのレコードをキューから削除します。これらのレコードは上書きされているため表示されません。レコードを削除した各テーブルについては、その次のレコードを優先キューに追加します。\n\n![同じ名前を持つすべてのレコードをキューから削除する](https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1749675179/Blog/Content%20Images/Frame_7_-_Priority_queue_3.svg)\n\nこれを繰り返して、他のキーのレコードを読み取ります。\n\nテーブルには、レコードが削除されたことを示す特殊な「トゥームストーン」レコードが含まれている場合があります。このように、すべてのテーブルを書き換えることなく、レコードを削除できます。\n\n### 自動圧縮\n\n優先キューの考え方はシンプルですが、このアプローチでは、マージするテーブルの数が数百個、あるいは数十個であっても、非常に非効率になります。参照を更新するたびに新しいテーブルが`tables.list`ファイルに付加されるのは事実ですが、他にも重要な特徴があります。\n\nそれが、自動圧縮です。新しいテーブルがテーブルリストに付加された後、「reftable」バックエンドは一部のテーブルをマージする必要があるかどうかを確認します。これは、シンプルなルールを使って行われます。具体的には、テーブルのリストがファイルサイズの[幾何数列](https://en.wikipedia.org/wiki/Geometric_progression)を形成しているかどうかをチェックします。すべてのテーブル`n`は、その次に新しいテーブル`n+1`の2倍以上のサイズでなければなりません。この幾何数列が維持されなかった場合、バックエンドはテーブルを圧縮して幾何数列を復元します。\n\n時間が経つにつれて、次のような構造になります。\n\n```shell\n$ du --apparent-size .git/reftable/*\n429    .git/reftable/0x000000000001-0x00000000bd7c-d9819000.ref\n101    .git/reftable/0x00000000bd7d-0x00000000c5ac-c34b88a4.ref\n32    .git/reftable/0x00000000c5ad-0x00000000cc6c-60391f53.ref\n8    .git/reftable/0x00000000cc6d-0x00000000cdc1-61c30db1.ref\n3    .git/reftable/0x00000000cdc2-0x00000000ce67-d9b55a96.ref\n1    .git/reftable/0x00000000ce68-0x00000000ce6b-44721696.ref\n1    .git/reftable/tables.list\n```\n\nすべてのテーブルにおいて、`size(n) > size(n+1) * 2`という性質が維持されていることに注目してください。\n\n自動圧縮がもたらすメリットのひとつは、「reftable」バックエンドのメンテナンスが自動化されることです。これにより、リポジトリで`git pack-refs`を実行する必要がなくなります。\n\n## さらに詳しく知りたい方へ\n\nこの記事では、新しい「reftable」フォーマットの仕組みについて解説しました。さらに詳しく知りたい場合は、Gitプロジェクトで提供される[テクニカルドキュメント](https://git-scm.com/docs/reftable)をご参照ください。\n\n> [Git 2.45.0の新機能](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/whats-new-in-git-2-45-0/)では、このバージョンにおけるその他の変更点をご確認いただけます。\n\n*監修：川瀬 洋平 [@ykawase](https://gitlab.com/ykawase)\u003Cbr>\n（GitLab合同会社 カスタマーサクセス本部 シニアカスタマーサクセスマネージャー）*\n",[23,24,25,26],"git","tutorial","open 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mergeコマンドの基本を徹底解説",[676],"GitLab Team","## 目次\n\n1. [git mergeとは？](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/git-merge-command-overview/#git-merge%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F)\n2. [git mergeコマンドの基本](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/git-merge-command-overview/#git-merge%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC)\n3. [マージ先のブランチを準備する](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/git-merge-command-overview/#%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8%E5%85%88%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%92%E6%BA%96%E5%82%99%E3%81%99%E3%82%8B)\n4. [最新のリモートコミットをフェッチする](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/git-merge-command-overview/#%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%92%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%81%E3%81%99%E3%82%8B)\n5. [早送りマージと３ウェイマージ](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/git-merge-command-overview/#%E6%97%A9%E9%80%81%E3%82%8A%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%81%A8%EF%BC%93%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8)\n6. [git mergeによるコンフリクトの解決](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/git-merge-command-overview/#git-merge%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%83%88%E3%81%AE%E8%A7%A3%E6%B1%BA)\n7. [git mergeコマンドのベストプラクティス](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/git-merge-command-overview/#git-merge%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9)\n8. [GitLabでgit mergeを使う](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/git-merge-command-overview/#git-merge%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9)\n9. [git merge のFAQ](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/git-merge-command-overview/#git-merge%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89-%E3%81%AEfaq)\n\n## git mergeとは？\n\ngit mergeとは、分岐したブランチをmerge（マージ、統合すること）するコマンドのことです。別のリポジトリからの変更を組み込む際にも使われ、git pull（git fetchとgit mergeを組み合わせたもの）の一部としても機能します。チームで開発を実施するときなどにmainブランチから作業用ブランチを作り、テストをしてからマージ、プッシュすることも多いでしょう。\n\nたとえば、main ブランチに基づいて作成された新しいブランチ’feature’があるとします。この feature ブランチを main にマージするのに使われるのがgit mergeコマンドです。\n\n## git mergeコマンドの基本\n\ngit mergeの基本的なコードは次のようになります。\n\n```shell\ngit merge BRANCH_NAME\n```\n\nブランチ名は、取り込みたいブランチの名前を入力します。\n\n一見簡単そうですが、マージをスムーズに実行するにはいくつか準備が必要となりますので、次の章で確認しましょう。\n\n## マージ先のブランチを準備する\n\ngit status を実行して、HEAD が取り込む先のブランチであることを確認します。必要に応じて\n\n```shell\ngit checkout BRANCH_NAME\n```\n\nを実行して、マージする先のブランチに切り替えます。\n\n## 最新のリモートコミットをフェッチする\n\nリモートで変更を加えたら、マージ先ブランチとマージ元ブランチに最新の変更内容を反映させます。その際は、[git fetchとgit pull](https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/what-is-the-difference-between-git-fetch-and-git-pull/)を使います。その後、リモートで加えた変更内容がmainブランチに反映されていることを確認します。\n\n## 早送りマージと３ウェイマージ\n\n早送りマージは、ブランチが分岐していない場合にのみ使えるコマンドです。早送りマージでは、マージ自体は行われませんが、ブランチの先頭とブランチの末尾の履歴を結合することで、旧ブランチからアクセスできたコミットが、新ブランチからも利用できるようになります。\n\n強制的に早送りマージを実施する場合は以下のコードを使います（分岐がある場合など早送りマージができない場合にはエラーとなりマージはできません）\n\n```shell\ngit merge --ff-only\n```\n\n一方、ブランチが分岐している場合には、早送りマージを適用することはできず、マージする手段は３ウェイマージに限られます。３ウェイマージは、3 つのコミット （2 つのブランチのそれぞれ先端のコミットと履歴を統合するために生成される専用のコミット）を使用してマージコミットを生成することから来ています。\n\n```shell\ngit checkout BRANCH_NAME\n```\n\nを使うと、早送りマージが可能な時は早送りマージを実施し、できない時に３ウェイマージを実施します。\n\n## git mergeによるコンフリクトの解決\n\nマージの基本を理解すると、同じ箇所を同時に更新してしまったらどうなるのか、という疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか。この場合、Git側ではどちらを優先すべきか判断ができず、手作業でコンフリクトを解決することを求めます。\n\nエラーメッセージは次のように表示されます。\n\n```shell\ngit merge BRANCH_NAME\nAuto-merging index.html\nCONFLICT (content): Merge conflict in index.html\nAutomatic merge failed; fix conflicts and then commit the result.\n```\n\nコンフリクトを解決するまで、処理は中断されます。どのファイルでコンフリクトが発生してマージできなかったのを確認するにはgit status を実行します。\n\n```shell\ngit status\n```\n\n未解決のコンフリクトについては unmerged として表示されます。標準的なコンフリクトマーカーがファイルに追加されるため、該当ファイルから修正できます。git addを実行して、コンフリクトが解決したことを Git に通知します。続いて通常の git commit を実行してマージ コミットを生成します。\n\n## git mergeコマンドのベストプラクティス\n\ngit mergeコマンドでよく起こる問題として、他のデベロッパーが加えた変更を破棄してしまうことが挙げられます。個々人がこまめにgit mergeを実行することで、変更を破棄してしまう問題は避けることができますが、マージそのもののコストが膨れ上がる可能性があります。複雑なコンフリクトが出ない場合に自動マージしてくれるようなツールの導入は、git mergeを使うチームの大きな手助けになるはずです。\n\n## GitLabでgit mergeを使う\n\ngit mergeのベストプラクティスとしてツールの使用をおすすめしましたが、[GitLab](https://about.gitlab.com/ja-jp/)なら自動マージ機能のほかにもリモートリポジトリのホスティング、インターフェースの提供、変更内容のコードレビュー、プッシュされたコードの自動ビルド、テスト、デプロイまでを一括で管理できます。\n\ngit mergeで起きるコンフリクトを自動で解決できるGitLabの無料トライアルは[こちら](https://gitlab.com/-/trial_registrations/new?glm_source=about.gitlab.com/ja-jp/&glm_content=default-saas-trial)からお申し込みいただけます。\n\n## git mergeコマンド のFAQ\n\n### git mergeコマンドとは何ですか？\n\ngit mergeとは、分岐したブランチをmerge（マージ、統合すること）するコマンドのことです。\n\n### mainブランチにマージするにはどうしたらいいですか？\n\nまず、\u003Ccode>git checkout BRANCH_NAME\u003C/code>を使ってmainブランチに移動します。\n\n次に\u003Ccode>git merge BRANCH_NAME\u003C/code>を使ってマージしたいブランチを指定します。\n\nマージ先ブランチ名）master\\\nマージするブランチ名）feature1の場合には\n\n```xml\n\u003Ccode>git checkout master\u003C/code>\n\u003Ccode>git merge feature1\u003C/code>\n```\n\n\\\nとなります。\n\n### git mergeとgit rebaseの違いは何ですか？\n\ngit mergeとgit rebaseはどちらもブランチを結合するコマンドです。mergeが新しいコミットを生成してコミット履歴が分散してしまうのに対し、rebaseはコミット履歴をひとつのブランチにまとめます。rebaseはログを整理する目的で使われることが多いですが、別のブランチで他のメンバーが加えた変更の履歴を消してしまう可能性などがあるので、上級者向けのコマンドといえます。\n\n*監修：知念 梨果* *[@rikachinen](https://gitlab.com/rikachinen)（GitLab合同会社 カスタマーサクセス本部 カスタマーサクセスエンジニア）*\n","この記事では、git mergeコマンドについてコマンドの基本的な使い方からリクエストコードまで解説します。",[680,23,24,681],"collaboration","workflow",{"featured":12,"template":13,"slug":683},"git-merge-command-overview",{"content":685,"config":694},{"title":686,"description":687,"authors":688,"heroImage":689,"date":690,"body":691,"category":9,"tags":692},"オープンソースソフトウェア（OSS）とは？詳しく解説​","オープンソースの意味や、メリットとデメリットについて、分かりやすく解説します。",[676],"https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1752720740/g9x8oi988xuhioglpczi.jpg","2025-07-17","## オープンソースとは？\n\nオープンソースとは、ソフトウェアのコードが公開され、誰もが利用、改良、再配布できるという仕組みのことを指します。「オープンソースソフトウェア」と同義で使用されることが多いです。\n\n## オープンソースソフトウェア（OSS）とは？\n\nオープンソースソフトウェアはOSSとも記述され、Open Source Softwareの略称です。一般的な商用ソフトウェアとは異なり、誰でも利用、改良、再配布ができるようソースコードが公開されています。これにより個人や企業のデベロッパーは、各々の環境に合わせてソフトウェアを自由に改変し、特定の用途や問題に最適化することが容易にできます。ただし、OSSによってはライセンス制約が存在する場合もあります。\n\nフリー（無料）ソフトと混同されることがありますが、フリーソフトのほとんどはソースコードが非公開です。よって、ソースコードが公開されているかどうかで、OSSかの判断をするのが一般的です。\n\n## オープンソースソフトウェアの基本原則\n\nオープンソフトウェアに明確な定義はありませんが、「ソースコードが公開されていること」以外にも広く認知されている要件があります。これら要件は、米国のOpen Source Initiative（OSI）という団体が提唱した以下10項目を指すのが一般的です。\n\n* 再配布の自由\n* ソースコードの配布\n* 派生ソフトウェアの配布許可\n* 作成者のオリジナルコードの完全性\n* 個人やグループに対する差別禁止\n* 使用分野に対する差別禁止\n* ライセンスの配布\n* 特定製品でのみ有効なライセンスの禁止\n* 他ソフトウェアを制限するライセンスの禁止\n* ライセンスの技術的中立\n\n要約するとOSSの基本原則は、ユーザーやデベロッパーに自由を提供し、協力的な環境を促進することと言えます。ただし、「自由」ではあるものの、ライセンスによって一定のルールは設定されています。例えば、GPLやMITライセンスは、OSSに付随するライセンスの利用や再配布、改変の範囲を規定し、自由利用を促進しつつも、デベロッパーやユーザーの権利を保護しています。OSS利用の際は、こういったライセンスルールを理解し、遵守することを忘れないようにしましょう。ライセンスについては後ほど詳しく解説します。\n\n## オープンソースソフトウェアの具体例\n\nどういったソフトウェアがOSSなのかと問われると、すぐには思いつかないかもしれません。実際に、どういったソフトが様々な分野で活躍しているのかいくつかご紹介しましょう。\n\n### WordPress\n\nWordPressという名前は、誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。WordPressはウェブサイトを簡単に作成できるコンテンツ管理システム（CMS）で、世界中でもっとも利用されているCMSとなっています。ウェブサイトデベロッパーは自由にカスタマイズを行うことができ、また、活発なコミュニティで互いをサポートし合うことにより、新たな拡張機能の開発等に貢献しています。\n\n### GIMP\n\nGIMPは、イラストレーター、グラフィックデザイナー、フォトグラファー、サイエンティストなど画像を扱う専門家に人気の画像編集ソフトウェアです。ユーザーは無料でダウンロードして利用でき、WordPressと同じく活発なコミュニティが、日々のバグ修正や、新プラグインを開発をサポートしています。\n\n### Brave Browser\n\nBraveは、ユーザーのプライバシー保護を主眼としたウェブブラウザであり、広告やトラッキングを防止してくれます。さらに、独自の暗号通貨（BAT）や検索システムを開発しているなどの理由で、デベロッパー間では人気のブラウザの一つです。Braveもオープンソースであるため、個人が自由にブラウザ機能をカスタマイズしたり、新たに機能を追加したりすることができる仕様となっています。\n\n### GitLabのオープンソースプロジェクト\n\n[GitLabプラットフォーム](https://about.gitlab.com/ja-jp/)を利用して開発されているオープンソースプロジェクトをいくつかご紹介します。\n\n#### Drupal\n\nDrupalはWordPressと同様に、オープンソースのコンテンツ管理システム（CMS）です。堅牢性と拡張性の高さが評価されており、NASAや経済産業省といった政府機関や、Teslaなどの企業に採用されています。\n\n#### VLC\n\nWindowsやMacにとどまらず、LinuxやiOS等でも使うことできる、メディアプレイヤーです。多様な種類の音声や動画ファイルを再生でき、様々なファイル形式に対応しています。広告等、ユーザーにとって不要な機能が一切搭載されておらず、世界中で広く利用されています。\n\n#### LibreOffice\n\nMicrosoft Officeとよく比較されることがあるのが、LibreOfficeです。無料で利用することができ、様々なオフィスツールを提供することから、たくさんの企業や個人に使用されています。\n\n## オープンソース開発のメリットとデメリット\n\nOSSの開発には様々なメリットとデメリットがあります。開発手法についての議論は付きませんが、ここでは言及されることが多いポイントをいくつか挙げてみます。\n\n### メリット\n\n#### コミュニティによる自発的なサポートと開発\n\nオープンソース開発は通常、世界中のデベロッパーが参加した活発なコミュニティを形成しています。多種多様なバックグランドを持つ個々のユーザーたちがお互いにアイデアやフィードバック、サポートし合うことを基本とし、継続的な開発とサポートをしてくれます。\n\n#### 高い透明性に担保された信頼とセキュリティ\n\nOSSの信頼とセキュリティは、誰もがソースコードを参照できることで実現されています。\n\nまず、たくさんのデベロッパーの目に触れるため、脆弱性やバグが比較的早い段階で発見されます。これにより、セキュリティを高レベルに引き上げることができます。そして、ソースコードが公開されているため、不正な動作やバックドアの存在といったリスクを排除しやすく、ソフトウェアの信頼性を高めてくれます。\n\n#### 開発にかかる時間と費用の削減\n\nオープンソースソフトウェアは大抵が無料で、自由にソースコードを改変できます。よって、ライセンス料とスクラッチ開発が不要であり、個人や企業の費用と開発時間を大幅に削減してくれます。\n\n### デメリット\n\n#### 開発プロジェクトの継続性\n\nオープンソース開発は、有志が中心となって行われる場合が多いため、プロジェクトが遅延したり、突然中止となったりするリスクがあります。また、安定した開発スケジュールが維持されないこともあります。\n\nプロジェクトの多くは無償、スポンサー、寄付で成り立っていることが一般的なので、開発コアメンバーが抜けた、資金が枯渇してしまった、などの理由から開発自体が立ち行かなくなることもあります。\n\n#### 責任の所在が曖昧\n\nコミュニティ主導で開発が進められる場合、ユーザーにバグや他ソフトと統合できないといった問題が発生しても商用ソフトウェアとは異なり、自己解決しなくてはならないケースが通常です。迅速かつ的確なサポートが受けづらいケースも、発生することがあります。\n\n#### ライセンスの準拠で\n\n当然ながら、OSSにもライセンスが存在します。無条件に利用や再配布ができるわけではないので、しっかりとライセンスを理解した上で使用しなければいけません。ライセンス規約に違反してしまい、過去には訴訟に発展したケースもあるため、注意が必要です。詳しくは後ほど解説します。\n\n### オープンソースの課題とGitLabのアプローチ\n\nGitLabというプラットフォームが、OSSにおける課題に対してどう取り組んでいるかについて、いくつかご紹介しましょう。詳細を知りたい場合は、[オープンソースプロジェクト向けのGitLabソリューション](https://about.gitlab.com/ja-jp/solutions/open-source/)を読んでみてください。\n\n#### 脆弱性の早期発見と修正\n\nオープンソースは、コードが公開されているため、悪意のある人物が脆弱性を発見してしまうリスクがあります。\n\n[DevSecOpsプラットフォーム](https://about.gitlab.com/ja-jp/topics/devsecops/)であるGitLabは、開発プロセス全体においてセキュリティを重要視しています。静的アプリケーションセキュリティテスト（SAST）や依存関係スキャンといった強力なツールが、早期の脆弱性発見と修正を実現する仕組みを実現します。\n\n#### サポートの補完\n\nOSSはコミュニティによるサポートが中心となり、的確なサポートや迅速な対応を受けられないケースが発生することがあります。\n\n[商用版GitLab](https://about.gitlab.com/ja-jp/pricing/)には、「GitLab Premium」「GitLab Ultimate」があり、公式サポートという選択肢が用意されています。また、コミュニティの結束を高める働きかけをすることで自発的サポートも促進しています。\n\n#### コミュニティの活性化\n\n活発なコミュニティなしに、OSSを成功させることはできませんが、これを維持するのは容易ではありません。\n\nGitLabは、[GitLabフォーラム](https://forum.gitlab.com/c/community/gitlab-for-open-source/49)を運営したり、[オープンソース団体向けプログラム](https://about.gitlab.com/ja-jp/solutions/open-source/join/)を実施、GitLabハッカソンやオンラインイベントを開催したりすることで、デベロッパー同士の繋がりを促進、コミュニティの活性化と拡大に貢献しています。\n\n## オープンソースのライセンスとその重要性\n\nオープンソースのライセンスは、ソフトウェアの利用、配布、変更等に関する権利と制限を明記したものであり、法的拘束力を持ちます。よって、ソフト利用者はこれをしっかりと理解した上で、トラブル回避をすることが望ましいといえます。\n\nまた、ソフトウェアデベロッパーがどのライセンス規約にするかを考える場合には、透明性を重視するのか、自由度を重視するのかなどにより選択するライセンスが異なってきます。ここでは、いくつか代表的なものをご紹介しましょう。\n\n以下に表としてまとめてみました。\n\n![オープンソース　ライセンスのタイプと代表例](https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1752720035/v9ld6h78ilk22x30nged.jpg)\n\n### コピーレフト\n\nコピーレフトライセンスは、元となるソフトウェアを再配布する時には、派生物も元OSSと同じ条件下で行う必要があるというものです。このタイプのライセンスは、非常に伝播性が強いのが特徴です。\n\nまたコピーレフトという言葉は、「コピーライト」をもじったものから誕生しました。\n\n### 準コピーレフト\n\nコピーレフトと比べ、伝播性が多少弱いのが準コピーレフトです。元のOSSのソースコードを再利用した時に、元のライセンスと同条件で再配布する必要があります。\n\n### 非コピーレフト\n\nパーミッシブライセンスとも呼ばれます。名前の通りですが、元のOSSと同条件のライセンスにする必要がありません。ソースコードの公開義務がないため、商用利用されることが多いです。\n\n## よくある質問\n\n### オープンソースソフトウェア（OSS）とは何ですか？\n\nOSSとは、ソースコードが公開され、誰でも自由に利用、修正、配布できるソフトウェアのことです。\n\n### OSSのセキュリティは安心ですか？\n\nOSSライセンスは、ソフトウェアの利用や再配布に関する自由と制約を明確に定義したものです。\n\n### OSSのライセンスにはどんな種類がありますか？\n\nライセンスにはGPL、MIT、Apache Licenseなど、異なる自由度や利用条件を持つものがあり、コピーレフト、準コピーレフト、非コピーレフトの３つに大別されます。\n\n### なぜ企業がOSSを採用するのですか？\n\nコスト削減、柔軟性、信頼性向上、技術コミュニティとの連携が理由となる場合が多いです。またGitLabでは、[オープンソースプロジェクト向けのソリューション](https://about.gitlab.com/ja-jp/solutions/open-source/)を提供しています。ぜひご確認ください。\n\n*監修：佐々木 直晴* [@naosasaki](https://gitlab.com/naosasaki)*（GitLab合同会社 ソリューションアーキテクト本部 シニアソリューションアーキテクト）*",[680,262,25,693],"security",{"featured":12,"template":13,"slug":695},"what-is-open-source",{"content":697,"config":706},{"title":698,"description":699,"authors":700,"heroImage":702,"body":703,"date":704,"category":9,"tags":705},"Git 2.50.0の新機能","git-diff-pairs(1)コマンドや、参照の一括更新を行うためのgit-rev-list(1)オプションなど、GitLabのGitチームとGitコミュニティによるコントリビュートをご紹介します。",[701],"Justin Tobler","https://res.cloudinary.com/about-gitlab-com/image/upload/v1749663087/Blog/Hero%20Images/git3-cover.png","Gitプロジェクトは最近、[Gitバージョン2.50.0](https://lore.kernel.org/git/xmqq1prj1umb.fsf@gitster.g/T/#u)をリリースしました。今回のリリースの注目すべきポイントをいくつかご紹介します。これには、GitLabのGitチームやより広範なGitコミュニティからのコントリビュートも含まれています。\n## 新しいgit-diff-pairs(1)コマンド\n\n差分は、すべてのコードレビューの中心となるもので、2つのリビジョン間で行われた\nすべての変更を表示します。GitLabでは、さまざまな場所で差分が表示されますが、最も\n一般的なのはマージリクエストの[「変更」タブ](https://docs.gitlab.com/user/project/merge_requests/changes/)です。\nその裏側では、差分の生成に[`git-diff(1)`](https://git-scm.com/docs/git-diff)が\n使われています。たとえば、以下のように使います。\n\n```shell\n$ git diff HEAD~1 HEAD\n```\n\nこのコマンドは、変更されたすべてのファイルの完全な差分を返します。ただし、リビジョン間で変更されたファイル数が非常に多い場合、スケーラビリティの課題が生じる可能性があります。GitLabのバックエンドでは、コマンドが自己設定されたタイムアウトに達してしまうこともあります。変更数が多い場合、\n差分の計算をより小さく扱いやすい単位に分割できる方法があれば、より効果的です。\n\nこの課題を解決する1つの方法は、\n[`git-diff-tree(1)`](https://git-scm.com/docs/git-diff-tree)を使って、\n変更されたすべてのファイルに関する情報を取得することです。\n\n```shell\n$ git diff-tree -r -M --abbrev HEAD~ HEAD\n:100644 100644 c9adfed339 99acf81487 M      Documentation/RelNotes/2.50.0.adoc\n:100755 100755 1047b8d11d 208e91a17f M      GIT-VERSION-GEN\n```\n\nGitはこの出力を[「raw」フォーマット](https://git-scm.com/docs/git-diff-tree#_raw_output_format)と呼んでいます。\n簡単に言えば、出力の各行にはファイルのペアと、\nそれらの間で何が変更されたかを示すメタデータが表示されます。大規模な変更に対して\n「パッチ」形式の出力を生成する方法と比べて、\nこの処理は比較的高速な上、すべての変更の概要を把握できます。また、このコマンドでは、`-M`フラグを付けることでリネーム検出を有効にし、変更がファイルのリネームによるものかどうかを判別することもできます。\n\nこの情報を使えば、`git-diff(1)`を使って各ファイルペアの差分を\n個別にコンピューティングすることができます。たとえば、以下のようにblob IDを\n直接指定することも可能です。\n\n```shell\n$ git diff 1047b8d11de767d290170979a9a20de1f5692e26 208e91a17f04558ca66bc19d73457ca64d5385f\n```\n\nこの処理は、各ファイルペアごとに繰り返すことができますが、\n個別のファイル差分ごとにGitプロセスを立ち上げるのは、あまり効率的ではありません。\nさらに、blob IDを使った場合、変更ステータスやファイルモードといった、\n親ツリーオブジェクトに格納されているコンテキスト情報が差分から失われてしまいます。\n本当に必要なのは、「raw」なファイルペア情報を元に、\n対応するパッチ出力を生成する仕組みです。\n\nバージョン2.50から、Gitに新しい組み込みコマンド\n[`git-diff-pairs(1)`](https://git-scm.com/docs/git-diff-pairs)が追加されました。このコマンドは、\n標準入力（stdin）から「raw」形式のファイルペア情報を受け取り、どのパッチを出力すべきかを正確に判断します。以下の例は、\nこのコマンドの使用方法を示しています。\n\n```shell\n$ git diff-tree -r -z -M HEAD~ HEAD | git diff-pairs -z\n```\n\nこのように使用した場合、出力結果は`git-diff(1)`を使った場合と同じになります。\nパッチ出力を生成する専用コマンドを分けることで、\n`git-diff-tree(1)`から得られた「raw」出力を、より小さなファイルペアのバッチに分割し、それぞれを別々の\n`git-diff-pairs(1)`プロセスにフィードすることができます。これにより、差分を一度にすべてコンピューティングする必要がなくなるため、\n先に挙げたスケーラビリティの課題が解決されます。今後のGitLabリリースでは、\nこの仕組みの応用により、\n特に変更量が多い場合における差分生成のパフォーマンス向上が\n期待されます。この変更についての詳細は、該当する\n[メーリングリストのスレッド](https://lore.kernel.org/git/20250228213346.1335224-1-jltobler@gmail.com/)をご覧ください。\n\n_このプロジェクトは[Justin Tobler](https://gitlab.com/justintobler)が主導しました。_\n\n## 参照更新の一括処理\n\nGitには、参照を更新するための[`git-update-ref(1)`](https://git-scm.com/docs/git-update-ref)\nコマンドが用意されています。このコマンドを`--stdin`フラグとともに使用すると、\n複数の参照を1つのトランザクションとしてまとめて更新できます。\nこれを行うには、各参照更新の指示を標準入力（stdin）で指定します。\nこの方法で参照を一括更新すると、アトミックな動作も実現できます。つまり、1つでも参照の更新に失敗した場合、\nトランザクション全体が中断され、\nどの参照も更新されません。以下は、この動作を示す例です。\n\n```shell\n# 3つの空のコミットと「foo」という名前のブランチを持つリポジトリを作成する\n$ git init\n$ git commit --allow-empty -m 1\n$ git commit --allow-empty -m 2\n$ git commit --allow-empty -m 3\n$ git branch foo\n\n# コミットIDを出力する\n$ git rev-list HEAD\ncf469bdf5436ea1ded57670b5f5a0797f72f1afc\n5a74cd330f04b96ce0666af89682d4d7580c354c\n5a6b339a8ebffde8c0590553045403dbda831518\n\n# トランザクションで新しい参照を作成し、既存の参照を更新しようとします。\n# 指定された古いオブジェクトIDが一致しないため、更新は失敗することが予想されます。\n$ git update-ref --stdin \u003C\u003CEOF\n> create refs/heads/bar cf469bdf5436ea1ded57670b5f5a0797f72f1afc\n> update refs/heads/foo 5a6b339a8ebffde8c0590553045403dbda831518 5a74cd330f04b96ce0666af89682d4d7580c354c\n> EOF\nfatal: cannot lock ref 'refs/heads/foo': is at cf469bdf5436ea1ded57670b5f5a0797f72f1afc but expected 5a74cd330f04b96ce0666af89682d4d7580c354c\n\n# 「bar」リファレンスは作成されませんでした。\n$ git switch bar\nfatal: invalid reference: bar\n```\n\n多くの参照を個別に更新する場合と比べて、一括で更新するほうがはるかに効率的です。\nこの方法は基本的にうまく機能しますが、\n一括更新による効率面のメリットを優先するために、\nリクエストされた参照更新の一部が失敗することを許容したい場合も\nあります。\n\n今回のリリースで、`git-update-ref(1)`に新しく`--batch-updates`オプションが追加されました。\nこのオプションを使用すると、1つ以上の参照更新が失敗しても、処理を続行できるようになります。\nこのモードでは、個々の失敗が次の形式で出力されます。\n\n```text\nrejected SP (\u003Cold-oid> | \u003Cold-target>) SP (\u003Cnew-oid> | \u003Cnew-target>) SP \u003Crejection-reason> LF\n```\n\nこれにより、成功した参照の更新はそのまま進行しつつ、どの更新が拒否されたのか、\nまたその理由についての情報も得ることができます。前の例と同じリポジトリを\n使った例は以下のとおりです。\n\n```shell\n# トランザクションで新しい参照を作成し、既存の参照を更新しようとします。\n$ git update-ref --stdin --batch-updates \u003C\u003CEOF\n> create refs/heads/bar cf469bdf5436ea1ded57670b5f5a0797f72f1afc\n> update refs/heads/foo 5a6b339a8ebffde8c0590553045403dbda831518 5a74cd330f04b96ce0666af89682d4d7580c354c\n> EOF\nrejected refs/heads/foo 5a6b339a8ebffde8c0590553045403dbda831518 5a74cd330f04b96ce0666af89682d4d7580c354c incorrect old value provided\n\n# 「foo」への更新が拒否されたにもかかわらず、「bar」参照が作成されました。\n$ git switch bar\nSwitched to branch 'bar'\n```\n\n今回は`--batch-updates`オプションを使用したことで、\n更新処理が失敗しても参照の作成は成功しました。この一連のパッチは、\n`git-fetch(1)`や`git-receive-pack(1)`における今後の一括参照更新時の\nパフォーマンス改善の基盤となります。詳細については、該当する\n[メーリングリストのスレッド](https://lore.kernel.org/git/20250408085120.614893-1-karthik.188@gmail.com/)をご覧ください。\n\n_このプロジェクトは、[Karthik Nayak](https://gitlab.com/knayakgl)が主導しました。_\n\n## git-cat-file(1)の新しいフィルタオプション\n\n[`git-cat-file(1)`](https://git-scm.com/docs/git-cat-file)を使うと、\nリポジトリ内に含まれるすべてのオブジェクトの情報を\n`--batch–all-objects`オプションで出力できます。たとえば、以下のように実行します。\n\n```shell\n# シンプルなリポジトリを設定します。\n$ git init\n$ echo foo >foo\n$ git add foo\n$ git commit -m init\n\n# 到達不能なオブジェクトを作成します。\n$ git commit --amend --no-edit\n\n# git-cat-file(1)を使用して、到達不能なオブジェクトを含むすべてのオブジェクトに関する情報を出力します。\n$ git cat-file --batch-all-objects --batch-check='%(objecttype) %(objectname)'\ncommit 0b07e71d14897f218f23d9a6e39605b466454ece\ntree 205f6b799e7d5c2524468ca006a0131aa57ecce7\nblob 257cc5642cb1a054f08cc83f2d943e56fd3ebe99\ncommit c999f781fd7214b3caab82f560ffd079ddad0115\n```\n\n状況によっては、リポジトリ内のすべてのオブジェクトを検索し、\n特定の属性に基づいて一部のオブジェクトだけを出力したい場合があります。\nたとえば、コミットオブジェクトだけを表示したいときは、\n`grep(1)`を使って以下のように実行できます。\n\n```shell\n$ git cat-file --batch-all-objects --batch-check='%(objecttype) %(objectname)' | grep ^commit\ncommit 0b07e71d14897f218f23d9a6e39605b466454ece\ncommit c999f781fd7214b3caab82f560ffd079ddad0115\n```\n\nこの方法でも目的は達成できますが、出力のフィルタリングには欠点があります。\nそれは、`git-cat-file(1)`が\nユーザーが関心を持っていないオブジェクトも含め、リポジトリ内のすべてのオブジェクトをたどらなければならない点です。これはかなり非効率です。\n\n今回のリリースでは、`git-cat-file(1)`に`--filter`オプションが追加され、\n指定した条件に一致するオブジェクトだけを表示できるようになりました。これは`git-rev-list(1)`にある同名のオプションと似ていますが、\n対応しているフィルターの種類はその一部に限られています。\n対応しているフィルターは`blob:none`、`blob:limit=`および\n`object:type=`です。先ほどの例と同様に、オブジェクトはGitを使用して直接\n種類でフィルタリングできます。\n\n```shell\n$ git cat-file --batch-all-objects --batch-check='%(objecttype) %(objectname)' --filter='object:type=commit'\ncommit 0b07e71d14897f218f23d9a6e39605b466454ece\ncommit c999f781fd7214b3caab82f560ffd079ddad0115\n```\n\nGitに処理を任せられるのは便利なだけでなく、オブジェクト数の多い大規模なリポジトリにおいては\n効率面のメリットも期待できます。\nリポジトリにビットマップインデックスがある場合、\nGitが特定の種類のオブジェクトを効率的に検索できるようになり、パックファイル全体をスキャンする必要がなくなるため、\n処理速度が大幅に向上します。\n[Chromiumリポジトリ](https://github.com/chromium/chromium.git)で行われた\nベンチマークでは、こうした最適化による大きな改善が確認されています。\n\n```text\nBenchmark 1: git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --no-filter Time (mean ± σ):     82.806 s ±  6.363 s    [User: 30.956 s, System: 8.264 s] Range (min … max):   73.936 s … 89.690 s    10 runs\nBenchmark 2: git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --filter=object:type=tag Time (mean ± σ):      20.8 ms ±   1.3 ms    [User: 6.1 ms, System: 14.5 ms] Range (min … max):    18.2 ms …  23.6 ms    127 runs\nBenchmark 3: git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --filter=object:type=commit Time (mean ± σ):      1.551 s ±  0.008 s    [User: 1.401 s, System: 0.147 s] Range (min … max):    1.541 s …  1.566 s    10 runs\nBenchmark 4: git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --filter=object:type=tree Time (mean ± σ):     11.169 s ±  0.046 s    [User: 10.076 s, System: 1.063 s] Range (min … max):   11.114 s … 11.245 s    10 runs\nBenchmark 5: git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --filter=object:type=blob Time (mean ± σ):     67.342 s ±  3.368 s    [User: 20.318 s, System: 7.787 s] Range (min … max):   62.836 s … 73.618 s    10 runs\nBenchmark 6: git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --filter=blob:none Time (mean ± σ):     13.032 s ±  0.072 s    [User: 11.638 s, System: 1.368 s] Range (min … max):   12.960 s … 13.199 s    10 runs\nSummary git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --filter=object:type=tag 74.75 ± 4.61 times faster than git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --filter=object:type=commit 538.17 ± 33.17 times faster than git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --filter=object:type=tree 627.98 ± 38.77 times faster than git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --filter=blob:none 3244.93 ± 257.23 times faster than git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --filter=object:type=blob 3990.07 ± 392.72 times faster than git cat-file --batch-check --batch-all-objects --unordered --buffer --no-filter ```\n\n興味深いことに、これらの結果からは、処理時間がパックファイル内の総オブジェクト数ではなく、\n指定された種類のオブジェクト数に比例して増減することが示されています。\n元のメーリングリストのスレッドは、\n[こちら](https://lore.kernel.org/git/20250221-pks-cat-file-object-type-filter-v1-0-0852530888e2@pks.im/)でご覧いただけます。\n\n_このプロジェクトは[Patrick Steinhardt](https://gitlab.com/pks-gitlab)が主導しました。_\n\n## バンドル生成時のパフォーマンスが向上\n\nGitには、指定した参照とそれに関連する到達可能なオブジェクトを含むリポジトリのアーカイブを生成する機能があります。\n具体的には、\n[`git-bundle(1)`](https://git-scm.com/docs/git-bundle)コマンドを使用します。この操作は、\nGitLabがリポジトリのバックアップを作成する際や、\n[バンドルURI](https://git-scm.com/docs/bundle-uri)メカニズムの一部としても使用されます。\n\n何百万もの参照を含む大規模なリポジトリでは、\nこの操作に数時間から数日かかることもあります。たとえば、GitLabのメインリポジトリ\n（[gitlab-org/gitlab](https://gitlab.com/gitlab-org/gitlab)）では、\nバックアップに約48時間を要していました。調査の結果、バンドルに重複した参照が含まれないようにチェックする処理において、\nパフォーマンスのボトルネックが存在することが判明しました。\nこの実装では、すべての参照をイテレーションして比較するために入れ子の`for`loopが使われており、\n時間計算量はO(N^2)となっていました。これは、\nリポジトリ内の参照数が増えるほど、処理性能が大きく低下する構造です。\n\n今回のリリースでは、この問題に対応し、\nネストされたloopをマップ型のデータ構造に置き換えることで、処理速度が大幅に向上しました。以下は、\n10万件の参照を含むリポジトリでバンドルを作成した際のパフォーマンス改善を\n示すベンチマーク結果です。\n\n```text\nBenchmark 1: bundle (refcount = 100000, revision = master) Time (mean ± σ):     14.653 s ±  0.203 s    [User: 13.940 s, System: 0.762 s] Range (min … max):   14.237 s … 14.920 s    10 runs\nBenchmark 2: bundle (refcount = 100000, revision = HEAD) Time (mean ± σ):      2.394 s ±  0.023 s    [User: 1.684 s, System: 0.798 s] Range (min … max):    2.364 s …  2.425 s    10 runs\nSummary bundle (refcount = 100000, revision = HEAD) ran 6.12 ± 0.10 times faster than bundle (refcount = 100000, revision = master) ```\n\n詳しくは、\n[GitLabがリポジトリのバックアップ時間を48時間から41分に短縮した方法](https://about.gitlab.com/blog/how-we-decreased-gitlab-repo-backup-times-from-48-hours-to-41-minutes/)を紹介するブログ記事をご覧ください。\n元のメーリングリストのスレッドは\n[こちら](https://lore.kernel.org/git/20250401-488-generating-bundles-with-many-references-has-non-linear-performance-v1-0-6d23b2d96557@gmail.com/)でご覧いただけます。\n\n_このプロジェクトは[Karthik Nayak](https://gitlab.com/knayakgl)が主導しました。_\n\n## バンドルURIのアンバンドルの改善\n\nGitの[バンドルURI](https://git-scm.com/docs/bundle-uri)メカニズムは、\nフェッチするバンドルの場所をクライアントに提供することで、クローンやフェッチの速度を\n向上させることを目的としています。クライアントがバンドルをダウンロードすると、\n`refs/heads/*`以下の参照が、その関連オブジェクトとともにバンドルから\nリポジトリにコピーされます。バンドルには`refs/tags/*`のように\n`refs/heads/*`以外の参照も含まれていることがありますが、\nこれらはクローン時にバンドルURIを使用する場合、単に無視されていました。\n\nGit 2.50ではこの制限が解除され、\nダウンロードされたバンドルに含まれる`refs/*`に一致するすべての参照がコピーされるようになりました。\nこの機能を実装した[Scott Chacon](https://github.com/schacon)さんは、\n[gitlab-org/gitlab-foss](https://gitlab.com/gitlab-org/gitlab-foss)をクローンした際の\n挙動の違いを紹介しています。\n\n```shell\n$ git-v2.49 clone --bundle-uri=gitlab-base.bundle https://gitlab.com/gitlab-org/gitlab-foss.git gl-2.49\nCloning into 'gl2.49'...\nremote: Enumerating objects: 1092703, done.\nremote: Counting objects: 100% (973405/973405), done.\nremote: Compressing objects: 100% (385827/385827), done.\nremote: Total 959773 (delta 710976), reused 766809 (delta 554276), pack-reused 0 (from 0)\nReceiving objects: 100% (959773/959773), 366.94 MiB | 20.87 MiB/s, done.\nResolving deltas: 100% (710976/710976), completed with 9081 local objects.\nChecking objects: 100% (4194304/4194304), done.\nChecking connectivity: 959668, done.\nUpdating files: 100% (59972/59972), done.\n\n$ git-v2.50 clone --bundle-uri=gitlab-base.bundle https://gitlab.com/gitlab-org/gitlab-foss.git gl-2.50\nCloning into 'gl-2.50'...\nremote: Enumerating objects: 65538, done.\nremote: Counting objects: 100% (56054/56054), done.\nremote: Compressing objects: 100% (28950/28950), done.\nremote: Total 43877 (delta 27401), reused 25170 (delta 13546), pack-reused 0 (from 0)\nReceiving objects: 100% (43877/43877), 40.42 MiB | 22.27 MiB/s, done.\nResolving deltas: 100% (27401/27401), completed with 8564 local objects.\nUpdating files: 100% (59972/59972), done.\n```\n\nこれらの結果を比較すると、Git 2.50はバンドル展開後に43,887個（40.42 MiB）のオブジェクトをフェッチしているのに対し、\nGit 2.49は合計で959,773個（366.94 MiB）のオブジェクトをフェッチしています。\nGit 2.50では、取得されるオブジェクト数が約95%、\nデータ量が約90%削減されており、クライアントとサーバーの双方にとってメリットがあります。\nサーバー側ではクライアントに送信するデータ量が大幅に減り、\nクライアント側でもダウンロードおよび展開するデータが少なくて済みます。Chaconさんの提供した例では、\nこれによって処理速度が25%向上しました。\n\n詳細については、\n該当する[メーリングリストのスレッド](https://lore.kernel.org/git/pull.1897.git.git.1740489585344.gitgitgadget@gmail.com/)をご覧ください。\n\n_この一連のパッチは、[Scott Chacon](https://github.com/schacon)さんによって提供されました。_\n\n## 詳細はこちら\n\n本記事でご紹介したのは、最新リリースにおいてGitLabと広範なGitコミュニティによって行われた\nコントリビュートのごく一部にすぎません。Gitプロジェクトの[公式リリースのお知らせ](https://lore.kernel.org/git/xmqq1prj1umb.fsf@gitster.g/)では、\nさらに詳しい情報をご覧になれます。また、\n[以前のGitリリースのブログ記事](https://about.gitlab.com/blog/tags/git/)もぜひご覧ください。GitLabチームメンバーによる過去の主なコントリビュートをご確認いただけます。\n","2025-06-16",[23,25,262],{"featured":12,"template":13,"slug":707},"what-s-new-in-git-2-50-0",{"promotions":709},[710,724,737],{"id":711,"categories":712,"header":714,"text":715,"button":716,"image":721},"ai-modernization",[713],"ai-ml","Is AI achieving its promise at scale?","Quiz will take 5 minutes or less",{"text":717,"config":718},"Get your AI maturity score",{"href":719,"dataGaName":720,"dataGaLocation":244},"/assessments/ai-modernization-assessment/","modernization 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